1−4.論文読解・情報収集と研究計画の発表

(1) 学術的コミュニケーション


相手の知らない単語・概念を伝えることは難しい。
伝わっているかどうかを判断するのも難しい。
なので工夫・対策が必要。
 1) 会話 質問を聞く。
Do you have any question?
顔を合わせる機会を作る(熟知性の原則)。
 経験・知識 学術用語を知っている?
 実験中 大事なことはその場で言う。
自分の研究実績を紹介する(研究が出来る人だとは思われていない)。
 2) 教材 説明するときに役に立つ。
知らない単語はスペルを見せた方が良い。
(印刷物を見せる。紙に書く。画面に出す。)
耳馴染みのない言葉は聞き取れない。
 学術論文 話に出た論文PDFをメールで送る。
 テキスト・マニュアル 相手の反応を見つつその場でアップデートする。
その場でアップデートして作り方を教えておく。

(2) 宿題


コミュニケーションの手助け(話のネタ)になる。
相手の理解度が分かる。それに応じて対策が出来る。
相手にとって締切が出来るので、作業に取り掛かるようになる。
(締切がないと作業に取り掛からない人が多い。)
早く理解が進む。
 1) 論文読解
  @主要参考論文読解 論文読解方法を説明する。
要約を作成する宿題を出す。
読み終わった所から解説する。
2014年春セメスターは、Kohlstedt et al. (1996 PCM)。
  A速読・斜め読み
   方針 研究内容の全体像を捉えてから、段階的に詳しく読む。
   順序 題名 (読むに値する学術論文かどうかを判断する)
著者(著者の過去の学術論文を読んだことが有る場合には主張・手法に見当を付ける)
要旨(短い文章の中に重要性、手法、結果、議論が書かれているので、読んで大枠を捉える)
 (図は読者に伝えるべき情報を分かりやすく要約している(はずである))
議論(議論の内容は重要である)
 【参考図書】
  ・科学者として生き残る方法(F. ロージ・T. ジョンストン)
   (論文・レターの構造:タイトル、要旨、序論、結論、参考文献、178-179ページ)
 2) 予習 テキストに書いてあることを調べて理解すること。
 クイック&ダーティー 宿題は完成度50 % くらいでもってくるように指示する。
改善の仕方(完成度の高め方)を教えるのが仕事。

(3) 情報


 1) 情報収集方法 早く研究を進めるには早く情報を得た方て知識として体系化した方がいい。
 @ 自分で調べる インターネット検索、学術書など。
 A 指導教員から
 A 他の人から 重要な所は何かきく。
 2) 情報の記録方法 習ったことを忘れないようにする。
ノートに書く。
写真に撮る。
マニュアルを作成する。
 3) 間違いのチェック
 間違いのチェック 人は間違い・勘違いをするもの。
間違い・勘違いをチェックする習慣が重要。
簡単な間違いをすぐに直すことが出来る。
研究に集中することが出来る。
 間違いの探し方 グラフ・表に出来るのはグラフ・表化する(見える化)。
数字・文字で間違い・勘違いを見つけるのは難しい。
電力−温度関係をプロットしておいて、実験中に比較する。
装置・機器の能力を把握しておく。
グラフ化したときに軸の値が途方もない値になったら計算を間違っている。
 間違いの例 温度の単位。
 4) 信頼性のチェック

(4) 発表


 1) 関連論文紹介 15-30分の発表をしてもらう。
質問する。
 2) 研究計画の紹介 15-30分の発表をしてもらう。
質問する。