|  1) マルチアンビル装置 | 
          バイエルン地球科学研究所にはマルチアンビルプレスが7台有ります。 
          これは世界最大規模になります。 
          他にマルチアンビルプレスが7台有る大学・研究所は私の知る限りでは有りません。 
          こちらのホワイトボードをご覧下さい。 
          よく使用されている3台のプレスはほぼ毎日使用されています。 
          標準的なプレスが3台、大容量試料に特化したものが1台、 
          27 GPa 以上の圧力発生に特化したものが1台有ります。 
          さらに変形実験に特化したマルチアンビルプレスが2台有ります。 
          この実験室ではこれらのマルチアンビル装置を使うことにより、26 GPa・3000 K までの実験や 
          45 GPa・2000 K までの実験が出来ます。 | 
        
        
          |  2) セルアセンブリー | 
          こちらはカプセルに詰めた出発物質です。 
          試料の大きさは直径2 mm、長さ2 mm 以下です。 
          こちらは圧力媒体です。 
          この圧力媒体に試料・カプセル・ヒーター・熱電対などを組み込みます。 
          この圧力媒体をこれらのアンビルで圧します。 
          タングステンカーバイドで出来ています。 | 
        
        
          |  3) 試料体積 | 
          より高い圧力を出すためには力をかける面積を小さくする必要が有ります。 
          そのためより高い圧力の実験では圧力媒体がより小さくなります。 
          それにより試料がより小さくなって直径0.5 mm 程になります。 
          大容量プレスと言いますが、高圧実験の試料はこのような大きさです。 | 
        
        
          |  4) 発生圧力 | 
          2000 K という高温下において45 GPa までの実験が可能になっています。 | 
        
        
          |  5) データ取得 | 
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          |   @回収試料分析 | 
          主に回収試料を分析します。 
          SEM、EPMA、TEM、X線回折、ラマン散乱測定、赤外吸収測定、メスバウアー測定、ICP-mass などです。 | 
        
        
          |   Aその場観察 | 
          電気伝導度測定や熱伝導度測定といったその場観察も出来ます。 | 
        
        
          |   B放射光実験 | 
          またこちらで予備実験をして放射光実験にも出掛けています。 |